ー利用者のQOL向上のためにー
厚生労働省は、介護サービスの理念として「高齢者の自立支援」、「利用者本位」を強く打ち出しています。
介護における利用者本位とは、利用者の考えや行動を介護の基本にするということです。
これを実現するためには、利用者さまが、何を「考え」、「感じ」、その結果「どう行動したか」、「なぜそう行動されたか」を明確に知ることが必要です。
そうしたことを知るための貴重な情報源が『介護記録』なのです。
もし、「介護記録」がなければ、うまく言葉では言い表せない利用者さまの気持ちを行動から推測することは難しいでしょう。
記録するという主体的な意思があれば、観察したり推測したりするモチベーションにも繋がります。
介護スタッフは、日々接する利用者さまの生活状況や介護サービスの効果を記録することで、
利用者さまの身に起こったことを把握することができます。
介護記録を書いていなければ見過ごしていたり、忘れてしまったかもしれない事柄をしっかりと記憶(記録)にとどめる事ができます。
すると、日々のコミュニケーションのとり方、サービスの提供の仕方をしっかりと振り返ることができるようになります。
しっかりと振り返れるという事は、日々の介護向上のための非常に強力な武器となります。
介護記録を書いていなければ見落としていたであろう、1%の改善を毎日積み重ねることができます。
この1%の改善を1年間つづけると1年後にはどうなるでしょうか。
なんと3780%(約38倍)の改善につながります。
少し大げさなことを書いてしまいましたが、QOL(生活の質)の向上には、日々のほんのちょっとした改善の積み重ねが大切です。
利用者さまの小さな変化を意識して、サービス向上の小さなサイクルを回し始めてみませんか。
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