介護現場で働く人たちにとって、介護ロボットやICT機器の導入は必ずしも歓迎されるとは限りません。
私の知る介護施設では、介護記録をパソコンで入力するようになって10年以上経過しますが、
まだ一部で紙のチェック表を用いてパソコンに転記入力していたり、パソコン操作に慣れない人は存在しています。
中途採用の職員でパソコンでの記録を理由に退職する職員もいました。
介護職員の平均年齢は、職種ごとで違いはありますが、40代〜50代半ばで男女比も約8:2と圧倒的に女性が多く※
介護の現場には、パソコンやスマートフォンに慣れていない方も大勢います。
介護の現場では、毎日変化する利用者の状態や新規の利用者の情報など、
毎日得なければならない情報が膨大にあります。
新しい機器や慣れない機器の使い方を確認する時間はなかなか取れません。
使い方がわかる職員に聞きながら、少しづつ慣れていきます。
そのため、介護ロボットやICTを利用した介護が定着するには、導入してから数年はかかるものだと思っています。
その間、現場の職員にとっては、生産性向上や業務効率化どころか、負担が増えたと感じるかもしれません。
耐えられず導入を断念する事業者様も少なくありません。
でらケアの開発段階でも、ご協力いただきました介護施設でもなかなか受け入れてもらえず、
当時の導入担当者様にはずいぶん時間と苦労をお掛けしました。(あらためで御礼申し上げます。)
次回は、介護現場でなかなか受け入れられなかった「でらケア」を職員が使い始めるようになったきっかけをご紹介します。
※某所調べ
訪問介護職員 平均年齢53.0歳
施設介護職員 平均年齢43.2歳
介護施設看護師 平均年齢49.3歳
ケアマネージャー 平均年齢48.9歳
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